中東のアフガニスタンが原産といわれている緑黄色野菜。
一般的には産地をかえて通年流通していますが、甘味や栄養成分的には秋から冬にかけてのものが旬とされています。 鮮やかなオレンジ色は料理を一気に華やかにしれくれますし、和洋中問わず、さらにスイーツでも活躍できるという優秀なお野菜!!
…なのですが、実は「こどもの嫌いな野菜ランキング」の常連という、不名誉な称号もあります。
確かにメインだけ食べて、お皿の上にポツンと居残りしているのをよく見かけますね…。嫌いな理由としては、
【1位:におい 2位:食感 3位:見た目】
などが主な理由だとか。
しかし栄養も豊富な人参は積極的に食べてもらいたい野菜ですので、さっそくこの課題を解決していきたいと思います!
まずは栄養価から人参の魅力を見つけていきましょう!
人参はβ‐カロテンの豊富な野菜!その多さは緑黄色野菜の中でもトップクラスを誇ります。カロテンの名は英語の「キャロット」に由来しているとか!
カロテン
抗酸化作用の強いβ-カロテンは、体内で必要に応じてビタミンAに変換され、髪や皮膚、視力の健康維持が期待できます。
皮の近くに多く含まれているため、皮ごと食べるか、薄く向いて食べるのが好ましいとされています。さらに、油といっしょに摂ると吸収率が上がるため、ぜひ「ドレッシングをかける」「炒める」「揚げる」などの調理法で効率的に摂取しましょう!
カリウム
体内の塩分を排泄する働きがあるため、高血圧に効果があるとされています。
食物繊維
腸の働きを活発化させ、便秘の解消に効果があるとされています。脂質や糖やナトリウムと吸着して体外に排出する働きがあることから、生活習慣病の予防・改善にも期待できるといわれています。
栄養たっぷりなのは分かった!でも人参は食べません!頑なに食べてくれないお子様にどう食べてもらうか…今度は調理法を工夫してみましょう!
下茹でする
湯がくことで、独特の青臭さを軽減してくれます。調味料もしみ込みやすくなり一石二鳥ですね!
すりおろす
すりおろす手間はありますが、存在感を薄くすることが出来ますし、スイーツや料理に混ぜ込んだりとアレンジの幅も広がります!
加熱or生食
「柔らかいのが嫌い」「生の触感が嫌い」と、2パターンに分かれる食感が理由の場合には、普段と違った調理法を試してみましょう!
油を使って調理する
素材をコーティングしてくれるため、人参の青臭さを感じにくくなります。カロテンの吸収率も上がって◎!
いかがだったでしょうか。ぜひ、お試しください!
人参ならではの栄養が豊富!
1位:北海道
2位:千葉
3位:徳島
農林水産省「平成26年産野菜生産出荷統計」より
1位と2位の北海道と千葉で全体の約半分を占めています。シーズンごとに産地が変わり、1年を通して美味しい人参が流通する仕組みとなっているそうです。
中東からヨーロッパに伝わった「西洋系」、中国などのアジアに伝わった「東洋系」に分けられます。
どんな種類の人参があるのか、こちらでいくつか紹介いたします。
五寸にんじん
スーパーなどで一般的に流通している西洋系の人参。15~20㎝と名前の通り“五寸(約15.2㎝)”に近い大きさです。
金時にんじん
日本では関西を中心に栽培されることから「京人参」ともよばれる東洋系人参の代表品種。赤色っぽい見た目で、果肉がやわらくて甘味があるのが特徴です。
ミニキャロット
一般的な人参より小さく(7~10㎝)、果肉がやわらかくて甘味があります。料理などの付け合わせや、生でも食べられるためサラダにもおすすめです。
黄にんじん
沖縄で栽培されている「島人参」などがあり、皮も果肉も黄色い人参です。
紫にんじん
アントシアンを含んだ紫色の人参。糖度が高くて甘味があります。
人参のあれこれ、いかがだったでしょうか。
苦手な人が多いという人参ですが、切り方や調理方法によって、様々な料理に対応出来るうえに、栄養もたっぷりの緑黄色野菜です!食卓に鮮やかなオレンジで彩りを添え、美味しくいただきましょう!嫌いな方は少しずつ克服できるといいですね!
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参考サイト
農林水産省 / 旬の食材百科FoodsLink / 野菜情報サイト野菜ナビ