キャベツなどと同じアブラナ科の野菜で、11~2月の冬が旬の白菜。英語で「チャイニーズ・キャベツ」とも言われるように中国が原産の野菜で、日本では日清・日露戦争で出兵した兵士がこっそり種を持ち帰ったことで本格的に栽培 されるようになったそうです。
クセがなく、ほんのり甘みのある白菜は、漬物や鍋、炒め物、煮込み料理など...調理方法によって食卓のメインにもサブにも立ち回れる万能野菜!水分が多く、100gあたり13~14キkcalと低カロリーなので、ダイエット食の1つとしても注目されています。
また、大根、豆腐とともに「養生三宝」といわれ、精進料理に欠かせない食材だとか...!
今回は、そんな白菜の魅力について、ご紹介していきたいと思います。
白菜はほとんどが水分(約95%)で、特に多く含まれている栄養成分はないようですが、バランスよく様々な栄養が含まれ、その中には白菜にしか含まれない貴重な栄養も含まれています。
カリウム
体内の塩分を排泄する働きがあるため、高血圧に効果があるとされています。
ビタミンC
抗酸化作用があり、体にとって害となる活性酸素を除去し、細胞を保護してくれます。風邪予防・疲労回復、肌荒れ改善などに効果が期待できるといわれています。
カルシウム
丈夫な骨と歯をつくるためにかかせない栄養素。他にも筋肉収縮、血液凝固、精神安定など、生命の維持に大切な働きをしてくれるミネラルとされています。
食物繊維
腸の働きを活発化させ、便秘の解消に効果があるとされています。脂質や糖やナトリウムと吸着して体外に排出する働きがあることから、生活習慣病の予防・改善にも期待できるといわれています。
栄養豊富な白菜
白菜は葉の厚さが部位によって違う為、茹でる時には少し工夫が必要です。芯に近い厚い部位は先に入れて茹で、葉に近い薄い部位は時間をおいてから入れるようにすると均等においしく茹でる事が出来ます。煮込むとおいしい甘味が出る白菜ですが、茹で、煮込んだりすると栄養が溶け出てしまうので、一緒に摂取するようにすると◎です。
1位:茨城県
2位:長野県
3位:北海道
※農林水産省統計データより
上位1・2位で全体の半分を占めます。茨城県の白菜が冬場の出荷をメインとしているのに対し、長野県の白菜は夏場の出荷がメインとしています。
白菜は「結球」「半結球」「不結球」と大きく3つのタイプに分けられます。主に流通しているのは結球タイプの白菜です。
円筒型
一般的で大型の白菜。外葉が緑色、中は黄緑〜黄色がかっています。
砲弾型
円筒型に似ていますが、葉の上部があまり重なっておらず、少し尖っているのが特徴です。
ミニ白菜
重さ1kg前後のミニ白菜。一度で使いきれるサイズが魅力。
オレンジ白菜
外葉は緑色、中の葉がオレンジ色をしている白菜。
紫白菜
葉がアントシアニンによる紫色をした白菜。
白菜のあれこれ、いかがだったでしょうか。
和・洋・中とさまざまな料理で楽しめる白菜は冷蔵庫に欠かせない野菜ですね。スーパーで並ぶ白菜のサイズが大きくなると、鍋が恋しい冬の到来を感じます!ぜひいろいろな食べ方で、楽しく召し上がってくださいね!
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参考サイト
農林水産省 / 旬の食材百科FoodsLink / 野菜情報サイト野菜ナビ