所説ありますが、中国西部・中央アジアが原産地とされているねぎ。日本にはかなり古い時代から伝わっており、江戸時代には日本各所で栽培されていたそうです。
鍋物や薬味には欠かすことのできない、身近な野菜ですね!
シャキッとした食感を楽しむも良し、クタクタに焼いてトロッとした食感と甘みを楽しむも良し、和洋中さまざまな料理に活躍してくれます。
「風邪のひきはじめにはねぎ!」とよく聞きますが、どのような栄養素が含まれているかご存知ですか?
一般的に、青い部分は緑黄色野菜に分類され、ビタミンC・β-カロテンが、白い部分には硫化アリルが豊富に含まれています。
アリシン(硫化アリル)
ねぎ特有のツンとした香りや辛味のもととなる成分。殺菌作用、疲労回復、血行促進、ビタミンB1の吸収サポート、消化液の分泌促進などの効果が期待できます。刻むなどの刺激によってたくさん作られますが、揮発性が高く時間が経つと消えてしまうため、食べる直前に調理することが大切です!
カルシウム
丈夫な骨と歯をつくるためにかかせない栄養素。他にも筋肉収縮、血液凝固、精神安定など、生命の維持に大切な働きをしてくれるミネラルとされています。
ビタミンC
抗酸化作用があり、体にとって害となる活性酸素を除去し、細胞を保護してくれます。風邪予防・疲労回復、肌荒れ改善などに効果が期待できるといわれています。
カリウム
体内の塩分を排泄する働きがあるため、高血圧に効果があるとされています。
カロテン
抗酸化作用の強いβ-カロテンは、体内で必要に応じてビタミンAに変換され、髪や皮膚、視力の健康維持が期待できます。
食物繊維
腸の働きを活発化させ、便秘の解消に効果があるとされています。脂質や糖やナトリウムと吸着して体外に排出する働きがあることから、生活習慣病の予防・改善にも期待できるといわれています。
栄養豊富なネギ
1位:千葉県
2位:埼玉県
3位:茨城県
※農林水産省統計データより
全国的に栽培はされていますが、上位が関東エリアとなっております。通年流通しているものの、本来の旬は冬(11~2月)であり、寒さにあたって風味を増した冬のねぎは太くて柔らかくなります。
ねぎは大きく分けて、白い根の部分が多い根深ねぎ(白ねぎ)と、緑の葉の部分を食べる葉ねぎ(青ねぎ)があります。
東日本では根深ねぎ、西日本では葉ねぎが好まれている傾向があります。各地でいろんなの品種が作られているので、食べ比べるのも楽しいですね!
白ネギ(根深ねぎ・長ねぎ)
東日本に一般的に出回っているネギ。
青ネギ(葉ねぎ・万能ねぎ)
西日本に一般的に出回っているネギ。
九条ねぎ
京都府特産の青ネギ。
下仁田ねぎ
群馬県特産の白ネギ。
赤ねぎ
葉鞘部が赤色のネギ。
芽ねぎ
6~10cmほどの小さく細いネギ。
ネギのあれこれ、いかがだったでしょうか。
季節に問わず様々な料理に活躍してくれるネギ。栄養素も高く、万能な食材ですね!
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参考サイト
農林水産省 / 旬の食材百科FoodsLink / 野菜情報サイト野菜ナビ