地中海沿岸や中央アジアが原産地とされる大根。甘みが増す冬(10月~3月頃)が旬。煮物や炒め物、漬け物など幅広い献立に活躍してくれます。そんな万能野菜の大根は、どんな野菜で、どのような栄養素があるのでしょうか。
「大根どきの医者いらず」ということわざをご存知でしょうか?意味は、大根が収穫される時、みんなが大根を食べ健康になり、医者がいらなくなるという意味だそうです!大根には高い栄養素が期待でき、昔から体に良い野菜とされてきた証拠ですね。
ことわざにもなる大根の栄養価、いったいどんな効果が期待出来るのでしょうか。
イソチオシアネート
大根の辛味成分で、抗菌作用、血栓の予防効果が期待できると言われております。
ビタミンC
抗酸化作用があり、体にとって害となる活性酸素を除去し、細胞を保護してくれます。また、皮膚や細胞のコラーゲン生成にも必要な、美容にも◎な栄養素です。
βカロテン
大根の葉の部分。βカロテンは、体内で必要に応じてビタミンAに変換され、髪や皮膚、視力の健康維持が期待できます。
カリウム
大根の葉の部分。体内の塩分を排泄する働きがあるため、高血圧に効果があるとされています。
カルシウム
丈夫な骨と歯をつくるためにかかせない栄養素。他にも筋肉収縮、血液凝固、精神安定など、生命の維持に大切な働きをしてくれるミネラルとされています。
葉酸
大根の葉の部分。体内の塩分を排泄する働きがあるため、高血圧に効果があるとされています。
食物繊維
大根の葉の部分。腸の働きを活発化させ、便秘の解消に効果があるとされています。脂質や糖やナトリウムと吸着して体外に排出する働きがあることから、生活習慣病の予防・改善にも期待できるといわれています。
「大根どきの医者いらず」
1位:北海道
2位:千葉県
3位:青森県
※農林水産省統計データより
北海道、千葉県と続きますが、全国各地で栽培されており、一年を通じてお店に並びます。
様々な料理に活躍する大根。そんな大根にはどんな種類があるのでしょうか。
青首大根
一般的に流通している大根。甘みがありみずみずしいのが特徴。様々な料理に幅広く使えます。
桜島大根
鹿児島県の特産の大根。まるみがあり、かぶのような形が特徴です。
聖護院大根
京都の伝統野菜とされる聖護院大根。甘みが強いのが特徴だそうです。
赤大根
皮が赤く、中が白い大根や、皮も中も赤い大根もあるそうです。
黒大根
皮が黒く、中が白い大根。特徴的な色味が楽しめますね。
ラディッシュ
ヨーロッパ発祥の大根。まるみがあり、皮が赤いものもあります。
大根のあれこれ、いかがだったでしょうか。
大根の根の部分はもちろん、葉の部分にもたくさんの栄養素が期待出来るので、大根の葉をどう日々の献立に活かすかがポイントですね!
参考サイト
農林水産省 / 旬の食材百科FoodsLink / 野菜情報サイト野菜ナビ