中南米が原産国とされているインゲンの旬は夏。(6~9月)
もともとは完熟した 「いんげん豆」 自体を食べていたようですが、 今では主に若取りしたものをさやごと食べるので 「さやいんげん」 とよばれています。年に3回収穫できることから三度豆(さんどまめ)なんて名前もあるんですよ。
インゲンといえば…あの鮮やかな緑。
料理をしていて色味が少しさみしいな…なんて時、 ササッと加えるだけでその場を一気に華やかにしてくれるムードメーカーみたいな野菜なんです。だから煮物、和え物、ハンバーグなどの付け合せなど幅広いステージで大活躍!
シャキ!としたあの食感も魅力のひとつ。ここでインゲンのおいしい茹で方をご紹介します!
下処理
インゲンを洗った後、ヘタをポキッと折り、下に向かってスーッとひっぱりスジを取ります。
塩
まな板にインゲンをおいて、塩をふってコロコロと板ずりする。板ずりした後、 塩を洗い流さずにお湯に入れる。
※インゲン100gに対して、小さじ1程度の塩
※板ずり:緑色が鮮やかになる、 調味料がしみ込みやすくなる、 アクが抜けるなどの効果があります。
※やわらかいインゲンの場合は板ずりの工程を省略し、塩分濃度2%のお湯で茹でる。
茹で時間は2~3分
冷凍にする場合やその後火を通す工程がある場合は1分ほど短めにするのがオススメです。
冷たい水でしめる!
茹で上がったら冷水に10秒ほどさらし、水気をきる。
※余熱で火が入り過ぎることを防ぎ、 色や食感を保てます。
注)氷水にさらし過ぎると、栄養分や旨味が逃げてしまうのでご注意ください。
以上、インゲンのおいしい茹で方でした。ぜひ参考にしてみてください。
緑黄色野菜であるインゲンには、たんぱく質・食物繊維・カロテン・ビタミンB群やビタミンCといった多種多様の栄養素がバランス良く含まれていると言われております!
βカロテン
抗酸化作用のあると言われているβカロテンは、体内で必要に応じてビタミンAに変換され、髪や皮膚、さらに視力の健康維持が期待できます。
また、油を使って調理すると、βカロテンの吸収率がアップすると言われております!
リジン、アスパラギン酸
インゲンにはリジンやアスパラギン酸というたんぱく質を構成するアミノ酸が含まれていると言われております。
特にリジンは、アミノ酸の中でも体内で合成することのできない「必須アミノ酸」とよばれるもので、食事から補う必要があります。これらの栄養素には夏バテの予防や疲労回復の効果を期待できるんです!
味だけでなく色味、食感もおいしいインゲン。
1位:千葉県
2位:北海道
3位:鹿児島県
農林水産省「平成30年産野菜生産出荷統計」より
シェアトップは千葉県となりますが、さやいんげんは北海道から沖縄まで全国的に栽培されている野菜です。
さやいんげんには、「さやが丸い・平たいタイプ」、「蔓がある・ないタイプ」と、たくさんの種類があるそうですが、知っていました?
こちらでいくつか紹介いたします。
ドジョウインゲン
一般的に出回っている丸さやタイプのインゲン。やわらかくて筋が少ないのが特徴。
見た目がドジョウに似ていることが名前の由来だそう。(…初耳です。)
サーベルインゲン
ドジョウインゲンより細く、色が濃く鮮やかなのが特徴。丸さやで筋が少ない。
平サヤインゲン
鞘が扁平で長く、やわらかく甘みが強いのが特徴。
黄インゲン
別名バターインゲンなどとも呼ばれているもので、丸さやと平さやの2つのタイプがあります。
インゲンのあれこれいかがだったでしょうか。
個人的には日常的に使っていたインゲンがドジョウに似ている…ということに驚きを隠せませんでした。(似ているかな…)
食卓を彩る存在感に加え、栄養価にも期待できるインゲンは、ぜひ積極的にレシピに加えたい野菜ですね!まとめて下処理して冷凍しておけば、必要な時にさっと使える手軽さも魅力的です。
鮮やかな緑、みずみずしくシャキッとした食感、インゲンのおいしさを丸ごと頂けるよう、今後もレシピの考案をしていければと思います。
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参考サイト
農林水産省 / 旬の食材百科FoodsLink / 野菜情報サイト野菜ナビ